食いしばり・歯ぎしりでお悩みの方へ|咬筋ボツリヌス製剤治療という選択肢
大阪市淀川区 よしや歯科・矯正歯科三国駅前診療所 歯科医師 院長 葭矢啓介
「朝起きると顎がだるい」「歯がしみる」「気づくと強く噛みしめている」
このようなお悩みはありませんか?
これらの症状は、歯ぎしりや食いしばり(ブラキシズム) が原因となっていることが多く、放置すると歯や顎に大きな負担がかかります。
その対策の一つとして、近年注目されているのが 咬筋へのボツリヌス製剤治療 です。今回はその仕組みや効果について、わかりやすくご説明します。
食いしばり・歯ぎしりが引き起こす問題

食いしばりや歯ぎしりは、自分では気づきにくいことが多いですが、実はさまざまなトラブルの原因になります。
- 歯がすり減る、欠ける
- 知覚過敏が起こる
- 詰め物や被せ物が外れやすくなる
- 顎関節症(顎の痛み・口が開きにくい)
- 肩こりや頭痛
特に、咬む力が強い方は、無意識のうちに歯や顎へ大きな負担をかけている可能性があります。
咬筋ボツリヌス製剤治療とは?
ボツリヌス製剤治療とは、咬筋(こうきん)という噛むときに使う筋肉に少量の薬剤を注射し、筋肉の働きをやわらかく抑える治療です。
咬筋は、食いしばりや歯ぎしりの際に過剰に働く筋肉です。この筋肉の緊張を緩めることで、
- 歯ぎしり・食いしばりの軽減
- 顎への負担の軽減
- 痛みや違和感の改善
といった効果が期待できます。
なぜボツリヌス製剤が効果的なの?
ボツリヌス製剤は、筋肉に伝わる神経の働きを一時的に抑える作用があります。
これにより、過剰に力が入っていた咬筋の働きが穏やかになり、無意識の強い噛みしめを抑えることができるのです。
完全に噛めなくなるわけではなく、日常の食事には問題がない程度に調整されるため、安心して受けていただけます。
このような方におすすめです
- 歯ぎしりや食いしばりがある方
- ナイトガード(マウスピース)だけでは改善しない方
- 顎の疲れや痛みがある方
- 歯のすり減りや欠けが気になる方
- 咬む力が強いと指摘されたことがある方
特に、「無意識に力が入ってしまう方」にとっては有効な治療方法の一つです。
治療の流れ
- カウンセリング・診察
症状やお悩みを詳しくお聞きし、適応を判断します。 - 咬筋への注射
咬筋の下側にボツリヌス製剤を注射します。処置は短時間で終わります。 - 効果の発現
数日〜1週間ほどで徐々に効果が現れ、筋肉の緊張がやわらぎます。 - 定期的なフォロー
効果は数か月持続するため、必要に応じて継続治療を行います。
注意点について
- 効果は永久ではなく、数か月で徐々に戻ります
- 保険適用外の治療となります
- 個人差により効果の出方が異なります
また、根本的な原因(ストレスや生活習慣)へのアプローチも大切です。必要に応じてマウスピースなど他の治療と組み合わせることもあります。
まとめ|無意識の「噛みしめ」をやさしくコントロール
食いしばりや歯ぎしりは、気づかないうちに歯や顎に大きな負担をかけてしまいます。
咬筋ボツリヌス製剤治療は、
- 筋肉の過剰な力をやわらかく抑え
- 歯や顎を守り
- 日常生活の不快感を軽減する
ための有効な選択肢の一つです。
「もしかして食いしばっているかも」「歯や顎の負担が気になる」
そんな方は、お気軽にご相談ください。

