歯科治療が怖い方へ (笑気吸入鎮静法のご案内)
歯が痛いけど、歯医者が怖くて行きたくないという方に朗報です。当院では、笑気吸入鎮静法を用いて、快適に治療を受けてもらうことが可能です。
笑気ガス(亜酸化窒素:N2O)は、非常に身体に優しく、すぐに排出されるため身体にも残らない、吸入の麻酔薬です。
主には全身麻酔の手術の際に使用されますが、低い濃度(20~30%程。残りの70%~80%は酸素)で鎮静効果が認められています。
笑気を吸うと、気持ちよく酔ったような気分になり、リラックスした状態になりますが、意識はあり、記憶も残ります。つまり、「キュイーン!」という音を聞くだけで心臓がドキドキするような方であっても、笑気ガスを吸いながらであれば、全身に力が入り、永遠に感じる治療の時間を、非常に楽な気持ちで過ごすことができるのです。
50年以上の歴史があり保険治療として厚生労働省から認可されいているものということと、やめたくなったらすぐにやめられるということも、お勧めできる点です
また、高血圧の方が治療を受ける場合、治療に対する恐怖心や緊張感で血圧がさらに上昇する可能性があり、血圧が急激に上昇した場合、高血圧緊急症(急性心不全、急性心筋梗塞、狭心症、致死性不整脈、急性大動脈解離、脳出血、クモ膜下出血、脳梗塞など)を惹起する可能性があるため、注意が必要となります。しかし、笑気麻酔を併用することで、不安や緊張による血圧上昇を軽減することができるため、高血圧や心疾患、不整脈などの持病をお持ちの方にとっても非常に心強い治療法になります。
実際に笑気吸入鎮静法を使用する際は、鼻マスクから笑気と酸素を混ぜた気体(笑気30%、酸素70%)をゆっくりと吸うと、ほとんどの方は数分で麻酔の効果を得ることができます。麻酔の効果が得られていることを確認してから、治療を開始し、治療が終われば100%の酸素を吸い、肺の中の笑気を追い出します。麻酔開始時と同様に、速やかに麻酔から醒めることができます。もちろん、そのまま帰宅して頂いて問題ありません。
笑気吸入鎮静法は、以下のような方に特にオススメしています。
・むし歯の治療が難しいお子様
・歯科治療に恐怖心がある方
・嘔吐反射がある方
・全身的なご病気があり、血圧の変動を抑えたい方
ただし、以下のような方は笑気吸入鎮静法を使用することができません。ご注意下さい。
・体内に閉鎖腔のある方(中耳疾患、気胸、ブラなど)
・2ヶ月以内に眼科手術を受けた方
・妊娠初期の方
・過呼吸発作の既往がある方
・鼻閉のある方(風邪、アレルギー性鼻炎、アデノイドなど)
・協力を得られない方
その他疑問点などございましたら、お気軽に当院にてお尋ね下さい。