歯にはもともと、力をかけられるとその方向に移動する性質があります。
口の中に矯正装置を入れ、歯に一定の力を持続的にかけて人工的に動かすことで悪い歯並びや咬み合わせを治すのが矯正治療です。

装置により異なりますが、歯の動くスピードは1カ月に1㎜程度と言われています。
時間はかかりますが口もとの形と歯のバランスを良くすることができます。
今痛くなければよい、今虫歯がなければ良い。確かにそれは大切なことではあります。しかしながら、良い歯並びは、しっかりと咬めること、管理清掃しやすく虫歯や歯周病のリスクを軽減すること、より綺麗でいい笑顔やよい印象へとつながっていきます。より健康で美しい状態を作っていくことができるのが矯正治療です。

また、当院では一般治療も行っているので、矯正治療と一般治療を当院で対応可能です。

お子様も大人の方も、歯並びやお口元が気になる方はまずはお気軽にご相談ください。

矯正治療の種類Type of Orthodontics

マウスピース矯正(インビザライン・システム)

メリット
見た目が目立ちにくい
器具に食べ物が引っ掛かからない
痛みがワイヤー矯正よりも出にくい
デメリット
歴史がワイヤー矯正よりも浅い
ワイヤーやゴムなどを併用する可能性がある
動かせる範囲に制限が多い
システム
無料相談あり
1日20時間以上のマウスピースの装着が必要
通常1~3カ月に1回の来院

詳しくはこちら

ワイヤー矯正

メリット
昔から行われているので安心感がある
歯を大きく動かしやすい
矯正歯科認定医が処置を行う
デメリット
ワイヤーやブラケットが見えてしまう
月1回の矯正日に合わせて頂く必要がある
食べ物が引っ掛かり不潔になりやすい
システム
無料相談あり
基本的に術者が装置の調整を行う
月1回の来院(通常第1木曜日)

詳しくはこちら

子どもの矯正For Children

どんどん成長をする子どもの時期はまだ歯を支える骨や顎の骨も柔らかいため、子どものときから治療をはじめれば、その成長に合わせて顎を発達させることが可能になります。また、永久歯が生え変わるためのスペースも確保でき、生えかわりをスムーズにコントロールすることができます。

お子様の矯正治療には矯正を始めるときのお口の状態によりⅠ期治療とⅡ期治療というものに分類されます。

Ⅰ期治療

乳歯・乳歯と永久歯がまざった混合歯列期に、永久歯がきれいに生えるように顎の成長やバランスをコントロールする治療です。

Ⅱ期治療

永久歯が生えそろったあと(顎の成長が終わったあと)に行う治療です。中学生以上が目安です。歯にブラケットとワイヤーをつける歯列矯正などがあります。第二期治療は、基本的に成人の矯正治療と同じです。
※矯正が必要な程度によって矯正治療の期間は異なります。

大人の矯正For Adults

矯正は子どものイメージがある方も多いかもしれませんが、大人になってからの矯正治療も一般的になっていますので、心配なさらないでください。むしろ、遅すぎることはありません。しっかりとよい歯並びとよい咬み合わせにすることは大切です。

  • ・咬み合わせの改善により、快適な食生活を送ることができるようになります。
  • ・歯列不整を改善することにより、清掃性が良くなりむし歯や歯周病の軽減になります。
  • ・見た目の改善で美しい歯並びや健康美のある笑顔や印象へとつながります。

※矯正が必要な程度によって矯正治療の期間は異なります。

マウスピース矯正(インビザライン・システム)についてMouthpiece Orthodontics

マウスピース矯正(インビザライン・システム)は目立ちにくい取り外し可能なプラスチック製のマウスピース「アライナー」を使用し歯を動かします。

最新の歯科矯正理論をビッグデータとして集積し、米国アラインテクノロジー社独自の3次元画像化技術、CAD/CAM(光造形)等の最先端技術を融合させた歯列矯正治療です。
3Dソフトウェアを使用して歯が徐々に最終位置へと移動していくように、1人1人のお口の状況に合わせて歯科医師が治療計画を作製します。
インビザライン・システムは「アライナー」と呼ばれる、透明で可撤式のマウスピース型矯正装置を多数製造し、それを1~2週間毎に交換しながら連続的に使用していくことで、歯を少しずつ移動させていくというシステムです。

良い歯並びにすることで、しっかりと咬めること、管理清掃しやすく虫歯や歯周病のリスクを軽減すること、より綺麗でいい笑顔やよい印象へとつながっていきます。より健康で美しい状態を作っていくことができるのが矯正治療です。
しかしながら、お仕事の都合や装置の見た目が気になって歯列矯正を諦める方が多数いらっしゃるのも現実です。せっかく健康やお口元のことを考えているのに、装置の見た目によって治療を断念するのはもったいないと思っています。そこで近年のマウスピース矯正(インビザライン・システム)が発展により、治療の選択肢が増えたことは患者様にとって大きなメリットになります。ぜひ健康的な歯列を目指しましょう。

相談無料を行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
また、当院では一般治療も行っているので、矯正治療と一般治療を当院で対応可能です。

利点
ほとんど他の人に気付かれないほど目立たない
診断ソフトを通じて、歯の移動方法を視覚的に確認することができます。
アライナーは可撤式のため、ブラッシングやフロスを通常通り行うことができて衛生的です。
歯の移動に伴う痛みが少ない
欠点(注意点)
ワイヤーやゴムを併用が必要な場合もある
アタッチメントの設置が必要
アライナーは一日20時間以上の装着が必要

歯列矯正には、美しい笑顔以外のメリットもあります


  • 歯磨きのしやすさ

  • 歯と死肉をより健康にし口臭も予防

  • 装置の破損などのトラブルが少ないため、クリニックへの緊急来院の減少

  • 顎骨や関節へのストレスの軽減

マウスピース矯正の流れ(ワイヤー矯正)Flow of Mouthpiece Orthodontics

STEP1 診査・診断

写真、レントゲン、型取りなどを行います。
3Dソフトウェアにて最終的な歯並び(治療結果の保証ではありません)をシミュレーションします。

STEP2 アライナーの作製

3Dソフトウェアにて、患者様1人1人に合わせてカスタムメイドしたアライナーを多数製造します。
アライン社での製造・配送になるので日数がかかります。

STEP3 アライナーの装着

1日20時間以上の装着をお願いします。
食事、歯磨き、フロスの時は外して下さい。
1~2週間で交換になります。

STEP4 モニタリング・追加アライナー

歯の動きやアライナー装着の状況をチェックします。
歯の動き方には個人差がありますので、それに合わせて治療の途中でアライナーの作り直しが必要なことが多くあります。

STEP5 保定

歯の位置は時間経過で動いてしまうものなので、保定という歯が動かないように留めておく装置の装着が必要になります。
マウスピース型や、固定するタイプなどがあります。

矯正治療の流れ(ワイヤー矯正)Flow of Orthodontics

無料相談を実施しておりますので、矯正治療を検討されている方は、まずは気軽に矯正相談を受けてみてください。
矯正専門医が実際にお口の中を拝見し、治療法・費用・期間などをご提案させていただいております。

STEP1 矯正相談

患者様の歯並びへのお悩みや不明点などをしっかりとヒアリングし、丁寧にご説明します。分からないことはお気軽にご質問ください。治療の概要をご提案します。このときに治療期間や目安となる治療費についてもご説明いたします。

STEP2 資料採得・診査

患者様の咬み合わせを詳細に確認するため、歯型、口腔内写真、顔面写真、レントゲン撮影などの資料採得・診査を行います。むし歯や歯周病で先に治療をする必要がある場合がございます。その後、矯正治療に進みます。

STEP3 診断・治療計画の立案

資料採得・診査の結果をもとに治療計画を立案。具体的な治療法や治療期間、治療費について説明します。患者様に十分にご納得いただいてから治療に進みます。

STEP4 矯正治療開始

通常は1ヶ月に1回のペ-スで通院が必要となります。治療の段階によって、通院頻度は異なります。予約日に来院できないと、治療の進行が遅れる場合があるので、スケジュールを確認して、しっかり通院しましょう。

STEP5 保定・経過観察

装置が取れた後の歯は、何もしなければ少しずつ動いてしまいます。動かした歯を支える骨や歯周組織が安定するまで、保定装置(リテーナー)を装着します。通院は2~6ヶ月に1回程度。だんだん間隔をあけていきます。場合によっては保定装置を付けたままにすることもあります。

STEP6 治療終了・メインテナンス

保定期間が終了し、何も問題なければ治療が終了します。矯正治療を終えて整った歯並びになっても、むし歯や歯周病になってしまっては元も子もありません。ですので3ヶ月に1度程度のペースでメインテナンスをして清潔な状態を保っていただくことを強く推奨しています。

矯正治療 Q&AQ and A

Q1.子どもの矯正治療はいつから開始すべきでしょうか?

子ども矯正は、上下の顎の骨のバランスや大きさを整えて、永久歯がきちんと生える準備をする治療です。主に、乳歯の頃、あるいは乳歯から永久歯に生えかわる混合歯列期に行います。
治療をはじめるタイミングは、歯並びによって違います。早い治療が望ましい症例は4歳~6歳や、その他は6~10歳くらいまでと様々なので、まずは一度ご相談ください。

Q2.矯正治療のために歯を抜くことはありますか?

抜く場合もあれば、抜かない選択もあります。
歯を並べるためのスペースが必要ですので、抜歯しないと理想的な位置に矯正することが難しいケースもあります。また歯を並べるスペースが十分に取れる場合は抜歯しない治療方法もあります。抜歯・非抜歯の選択や治療方法によるメリットやデメリットよく聞いて、一緒にご希望に合ったプランを相談検討しましょう。

Q3.50歳を過ぎているのですが、矯正治療はできますか?

「治療したい」と思い立ったが吉日です。
年齢制限は特にありません。お子さんから50歳以上の人も矯正治療をすることができます。最近は「口元の美しさ」への関心が高くなり、「もっとステキな笑顔になりたい」、「昔は個性といわれた八重歯だけど、汚れが溜まりやすいし、今はキレイな歯並びなりたい」といった、さまざまな思いを胸に、矯正治療をはじめる大人が増えているんですよ。

様々な不正咬合Malocclusions

歯並びが悪いという表現をよく耳にしますが、歯の状態や顎の状態は様々です。
不正咬合は、見た目が気になるほか、ガタガタに生えている歯並びのため、すみずみまで歯ブラシが届きにくく、汚れがたまりやすいことや、一部の歯に咬み合わせの負担が集中してしまいます。
不正咬合は特徴に応じて、いくつかの種類に分類されています。
ご自身が今どのような状況であるのか、不正咬合の種類や特徴を知って頂ければと思います。

出っ歯(上顎前突)

上の歯が、下の歯よりも前に出ているように見える状態。
歯だけでなく、顎骨の位置が原因の場合もあります。外見的に目立ちやすいこともあります。

受け口(下顎前突)

下の歯が、上の歯よりも前に出ているように見える状態。
歯だけでなく、顎骨の位置が原因の場合もあります。横顔も下顎が出ているように見えます。

乱ぐい歯・八重歯

顎のスペースが足りず、歯が重なって生えている状態。犬歯が飛び出ている状態を八重歯といいます。
歯ブラシが届きにくく、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。

開咬

咬み合わせたときに、前歯が当たらずに奥歯だけで咬み合ってる状態。
奥歯への負担が大きくなりやすいことや、発音・咀嚼がしにくいことがあります。

過蓋咬合

上の前歯が下の前歯に深くかぶさっている状態。咬み合わせが深いとも言います。
下の歯が上の歯茎を傷つけてしまったり、顎や歯への負担が大きくなることがあります。

交叉咬合

本来、上の歯が外側にあるべきなのに、下の歯が前に出てしまっている状態。
咬み合わせのスムーズな動きを阻害することがあります。